USHIDA  ATSUMI

牛田あつみ USHIDA Atsumi

1962年名古屋市生まれ、パリ国立高等美術学校卒業。

 

パリ国立高等美術学校。17世紀パリに設立され350年以上の歴史を持つ美術学校の最高峰。通称 エコール・デ・ボザール 。

かつてギュスターブ・モローが教授となり、マチスとルオーという2人の巨匠を生み出した名門。また、ドガ、ドラクロワ、モネ、ルノワール、スーラ等、歴史に名を残す数多の画家を輩出している。(Beaux Arts Atelier*)

牛田あつみ は、日本の国立美術大学ではなく、油絵発祥の地ヨーロッパで油絵を学ぼうと決意し、パリ国立高等美術学校を目指す。美術の実技は言うに及ばず、フランス語も堪能でなければ入学が許されない。語学研修にも励み、由緒あるパリ国立高等美術学校(通称エコール・デ・ボザール)に合格する。 日本では、芸術大学を卒業した学生が、留学生として学びに行く学校とし知られている。しかし、正式に入学し、6年間学び卒業している日本人は少ない。牛田あつみ は、同校で、後にサン・ルカ国立アカデミアの総裁を務める新造形主義の旗手 レオナルド・クレモニーニに師事。抽象性と具象性を両立した独自の作風や深遠な哲学に多大な影響を受ける。1992年 正式なディプロマの資格を取得。

牛田あつみ は同校在学中すでに、フランス学士院美術アカデミー主催の展覧会で2度(1989年・第二席、1992年・第一席)、さらにフランスの官展「ル・サロン」でこちらも2度(1991年・銀メダル、1992年・金メダル)受賞している。同校卒業後もパリを拠点として制作活動を続け、滞仏27年。1994年、1999年に東京、大阪、名古屋でそれぞれ個展を開催した。

 

牛田あつみ の制作に大きく影響与えたのは、師であるレオナルド・クレモニーニともう一人、日本耽美派の巨匠・谷崎潤一郎。

ヨーロッパで、日本人のアイデンティティーを模索する中、谷崎が『陰翳礼讃』に言う「日本の美」に対する考え方に共感。特に、闇と光、物体の作り出す陰翳のあや、「明暗にある陰翳の作用を離れて美は無い」という考え方を作品に込めている。

帰日後10年間隠遁し、2019年復活する。

受賞歴

1989年 フランス学士院芸術アカデミー ”ボール・ルイ・ヴィラー肖像画賞” 第二席

1991年 ル・サロン 銀メダル

1992年 フランス学士院芸術アカデミー ”フルド・スティルベイ賞” 第一席

1992年 ル・サロン 金メダル

1992年 フランス学士院芸術アカデミー ”オーモン賞”